MATERIAL
部材へのこだわり
住まい手の想いの詰まった注文住宅なので、細かい造りにもこだわっています。
国産の美しい木材に似合う、家具や建具、照明など。
既製品はなるべく使わず、建物に合ったものを、意匠的にも使い勝手の良いオリジナルの設計&ご提案をしています。
BUILT-IN FURNITURE
造作家具について
キッチンや洗面などは無垢材や無垢材の幅はぎ材を使って大工さんに造ってもらいます。
その家にあった、適材適所の家具を造ることができます。また造り付けですので地震での転倒の心配もありません。
FITTINGS
建具について
建具はその使い方で空間を変化させたり建物の機能を追加できます。
住まい方をガラっと変えることができる建具だからこそ、既製品の枠にとらわれず、知恵と工夫を凝らすことができる”建具屋さんがつくる木製建具”を使います。
ヒノキの香るお風呂
ヒノキの匂いのする空間でお風呂に入るのはとても気持ちがいいです。
見た目にも暖かな浴室になります。ヒノキのお風呂といっても、下半分はユニットバスになっている”ハーフユニットバス”を使います。
メンテナンスがしやすく、一番水気のかかる部分に木を使わないことでカビが生えるリスクを抑えることができます。
薪ストーブ・ペレットストーブ
薪ストーブは、薪を燃やすことで発生する遠赤外線によって、じんわりと包み込むような暖かさで室内全体が温まり、冬の室内でも身体の芯から温まります。化石燃料に頼らないためエコロジーな暖房器具で、燃焼時に発生するCO2は、木の生長時に吸収したCO2量に相当するため、薪ストーブは循環型の暖房器具です。
造作照明
照明器具は基本的にシンプルなものをお勧めしています。
また、照明計画は部屋全体を煌々と明るくするのではなく、必要な箇所に必要な数だけ照明を配置する方式を採用しています。
設備器具について
設備についてはできるだけシンプルで、基本的な機能がしっかりしているものを選びます。
シンプルな方が長期的にはコストパフォーマンスに優れていると思います。
おすすめの建材
Jパネルは国産の間伐材を有効に活用した
構造用面材です。日本の山の間伐材を活かすという意味でも、積極的に採用しています。
構造用の建材でありながら無垢材の風合いを備えていて意匠的にも温かみのある建材です。
フローリングには無垢の木材を使います。汚れやすい、傷つきやすいというイメージもありますが、丁寧に使えば長持ちします。
無垢の厚みからにじむ暖かさを足から感じることができ、心地いい足触りが魅力的です。
幅はぎパネルとは、板材を何枚か並べてはぎ合わせてできたパネルの材料です。
一枚板とは違い、材料が狂いにくかったり、大判の材料を気軽に使うことができます。
なので家具材として、階段材として、様々なところで活躍します。
一枚板の木材は主にテーブルや玄関の上り框などに使います。単純にその大きさから木材の培ってきた歴史や製材の工程が思い起こされてとても迫力があります。
一枚板は必然的に厚みがある材料になりますので、重厚感のある立派な仕上がりになります。
フローリングも本実板ですが、壁や天井にも使います。壁や天井を木の仕上げにしたいときに使う事になります。床で使う時よりも薄い材料を使うことができます。
杉、ヒノキはもちろん広葉樹のクルミや栗など、多様な種類から選定します。
名栗加工を使うことがあります。
意匠的にアクセントとして使うことや、敷台や階段など足の触れるところに使うことでその触り心地を楽しむこともできます。
漆を塗った仕上げをお勧めしています。
壁や床に使うこともできますし、柱や枠材など部分的に塗ることもあります。
和紙は木の空間によく合います。
深い紺色の阿波の藍染め和紙や、柿渋を染み込ませた柿渋和紙などを使います。
左官仕上げの中でも少し珍しい中塗り仕上げがオススメです。土のままの仕上がりになるので素朴で落ちついた雰囲気になります。
DIYでぬれることもオススメですし、気が向いたらその上に漆喰などの仕上げができるのも気に入っています。
石材は御影石や大理石などの天然石をよく使います。土間空間にも使えますし、大理石は台所の床などにも使えます。御影石は浴室の壁に使うことが多いです。
構造材をあらわしにする真壁造りの家では構造用金物の選定が重要です。
金物の大半が部材の中に隠れ、見える部分もシンプルにデザインされたDボルトを採用しています。見た目だけでなく、構造的にも合理的な金物です。
トイレの手洗いボールには奈良県の陶芸作家、糸井泰博氏が製作するITOIボールを採用することが多いです。
これは杉の灰を使って緑色を出したもので、工業製品とは違う自然な色合いが木の家に馴染みます。