吹田市で改修中の小さな家庭菜園のあるいえ、現場は今日も動いています。
前回、無事に断熱材が充填されましたので、今回は下地工事の様子になります。
数日前に大引きの間に断熱材が敷き詰められていました箇所です。
根太を流さず、大引きの上からそのまま合板下地を張っています。
下地は厚みが24mmなので、歩いて安心感があります。
本物件は、以前にも複数回部分的な改修がされているため、床高さがまちまちで室内の至る所に段差がありました。
これでは足を引っ掛けたりして危ないので、今回の改修範囲は全てフラットになるよう改善しています。
段がなくなったことで、見た目もスッキリして伸びやかな印象になりました。
床下地とほぼ同時期に、壁下地の方も進んでいます。
耐力壁が施行されています。
以前に補強した柱に対して一定の釘ピッチで留付けることで、計算上の耐震力が確保されます。
耐力壁は基準を満たした合板なので、当たり前ですが硬くて重いです。運ぶのも一苦労します。
現場に行くと、つくづく大工さんの凄さを感じます。
耐力壁の留付けを確認した数日後の写真です。
今度は現場が胴縁で囲まれていました。
事務所から現場まで近いので多い時は週3回くらい現場に行きますが、毎回どこかしら作業が進んでいるので楽しいです。
胴縁は大きくふいている箇所だと耐力壁の面から大体40mmくらいになっていました。
それだけ建物が傾いていると思うと、なんだか住宅の歴史のようなものを感じます。
よくよく見ていると、胴縁と合板の間にパッキンが挟まれています。
どうやら垂直をとるための厚みの調整のために挟んでいるみたいです。
そもそも胴縁が調整下地なのですが、それをさらに調整するためのパッキンということになるので、垂直直角を出すぞという職人のこだわりを感じました。
また、図面を描いている時に細かい反りなどはどうするのか気になっていたので、答えが見れてスッキリしました。
最後に余談ですが、胴縁に道具が掛けられていました。
こういうのを見るとワクワクします。普段あまり表に出ない大工さんの生活感に似たものを感じるからでしょうか。
下地が完了したので、いよいよ仕上げ材が出てくるので楽しみです。
現場監理のほうも、引き続き進めていければと思います。
WASH建築設計室 スタッフ 長辻