大阪府吹田市で改修を計画している物件がついに着工しました。
着工初日から解体屋さんが入られ、改修箇所の仕上げを解体していました。
現場に着いた時にはすでにキッチンを解体中でした。
手際よく解体をされてる様を眺めていると、住宅は案外シンプルに構成されているなと感じます。
仕上げを剥がせばすぐに躯体が見えます。
特に建てられてからある程度経っている住宅であれば、断熱材や防湿フィルムが貼ってあるわけでもないので、尚さらシンプルにできているなと感じます。
今回の住宅はすでに何回か部分的に改修されています。
そのため、室内をよくよく見てみると、ところどころ異なる断熱材が入っているところがあります。
また、2枚目の写真をみると外壁ラインから半間室内側に基礎の立ち上がりがありました。
かつてこの広縁は外壁ラインの外側の部分だったみたいです。
濡れ縁があり、そこから庭を眺められたのではないかなと想像していました。
この住宅が複数回改修されていることを、解体屋さんも見抜いておられました。
新築より数倍、解体するのが難しくなるみたいです。
解体によって出る廃棄物は手際良くトラックに積まれていました。
改修範囲はそんなに広くはないのですが、このように1箇所にまとめられるとそれなりの量になります。
解体している様子を眺めていたときとは反対に、廃棄物を見ると住宅はいろんな材料で複雑にできているなと感じます。
数日後に伺った際には、仕上げは全て解体されており、躯体が露わになっていました。
住宅を支えてきた木材、とりわけ丸太梁からは特有の年季や貫禄のようなものを感じます。
今後も住宅を支えていけるよう適切に補強していきたいと思います。
WASH建築設計室 スタッフ 長辻