滋賀県大津市桐生に建つ茅葺き屋根が特徴の古民家です。
可能な限り柱や土壁を残しながら耐震性能を向上させ、断熱性能も高いレベルで改修を行うプロジェクトです。
さらに、長い歴史の中で加えられた改造を健全な状態に戻し、これから始まる新しい生活に長く寄り添える住宅を目指します。
去年より進んできた計画が着工することとなり、関係者一同で清祓式を行いました。
清祓式(きよはらいしき)とは
家屋の解体工事に入る前に、家屋の守り神にこれまでの感謝とこれから行う工事の無事を祈願する儀式です。
新築する際には地鎮祭を行いますが、改修工事では清祓式を行います。
祭壇にお供え物を盛り付け、清祓式が始まりました。
神主様にご祈祷していただき、関係者がそれぞれ玉串をお供えしました。
その後、敷地の四隅や室内をお清めします。
地域により違いがありますが、今回のお清めには「切麻散米(きりぬさんまい)」と呼ばれる紙吹雪を使われました。
紙も麻も昔は貴重で尊いものだったので、それを神様にお供えしお祓いするという意味があるそうです。
滞りなく清祓式を終えることができました。
全体で30分ほどの儀式ですが、終わると気持ちがとても晴れやかになります。
私自身もこれから始まるんだというワクワクと、しっかり頑張ろうという気持ちになりました。
関係者一同と集えて、大変有意義な時間でした。
いよいよ、これから解体工事を経て着工します。
工事の進捗が楽しみです。
WASH建築設計室 スタッフ 浦上