大阪府吹田市のしだれもみじのいえ。
吹田市の耐震改修の補助金と、経産省の先進的窓リノベの補助金を使って耐震性・断熱性を一定まで上げるプロジェクトです。
いよいよ現場では耐震補強工事が始まっています。
工事は株式会社サイテックスに依頼しています。大工さんが耐震補強をする箇所の解体をしています。
構造補強は今回は構造用合板を使いますが、直接構造体である柱に釘で打ち付ける必要があります。
そのため、一度仕上げを解体していく必要があります。
柱が見えたら、柱、土台、梁をつなぐように構造用合板を張っていきます。
構造用合板の厚み、釘のピッチなど問題ないかみていきます。
今回は住まいながらの工事ですので、補強箇所は限られますが、効果的に耐震性が上がるよう検討しています。
収納の中の補強が終わり、仕上げを張っています。
収納の中のものを出してもらって工事をしていますので、耐震補強が終わったら早く復旧する必要があります。
中の仕上げは杉の無垢のパネルを使うことで、工期の短縮をしています。
また、杉のいい匂いがしていい感じです。
階段の壁に四角い穴が空いていますが、これは金物を取り付けるための穴です。
耐力壁をつけるだけが耐震補強ではなく、柱の柱脚柱頭に金物をつけるだけでも耐震性能は上がります。
この場所は施工上、耐力壁を張ることができなかったので金物の取り付けのみを行いました。
耐震補強がある程度できたところで、吹田市の中間検査がありました。
耐震改修の補助金の確認のためです。
問題なく無事に終わりました。一安心です。
ここから耐震補強を一気に進め、開口部の断熱補強が始まっていきます。
寒い冬が来る前に終えてしまいたいものです。
WASH建築設計室 日野弘一