重富荘【3】 屋根工事が始まりました

大阪市にある築約65年の8軒からなる共同住宅の重富荘。

住民が住みながら、耐震性能と断熱性能を外壁側からのみの工事で向上させるプロジェクトです。

大阪市の耐震の補助金・空き家利活用の補助金、高性能サッシには先進的窓リノベ事業、断熱材には子どもエコ住まい支援事業の採択を見込んでいます。補助金を活用しながら収益物件の性能向上を目指す改修工事です。

 

物件を購入してから1年弱。

補助金の申請や予算の目処をつけるなど色々な段取りが終わり、いよいよ改修工事が始まりました。

工事の大きな内容の一つに屋根工事があります。

土葺瓦の屋根は雨漏りが部分的にしているなど、老朽化が進んでいました。

また、耐震性を向上させるために建物重量を少なくするためにも今回からバリウム鋼板への葺き替えを行います。

 

屋根の瓦を撤去しているところです。

瓦を捲ると土が出てきます。この時代の建物は土を敷いた上に瓦を置いているだけの屋根が結構な割合であります。

土は土嚢袋に入れてトラックに投げ入れていきました。かなりの重量になりますのでなかなかの力作業になります。

 

前の道路にトラックをつけています。

瓦と土がいっぱいに詰め込まれているのがわかります。

途中雨が降りましたがなんとか目処をつけることができました。

 

瓦の撤去の次は屋根を葺くための下地の材料を屋根の上に上げる作業です。

解体屋さんがいて人手があるうちにこういう作業をしておきます。

屋根の野地板にはJパネル(国産杉のパネル)の単装を使います。

収益物件といえど、できる限り国産の無垢材を活用することを目指します。

こうしてこの日は作業を終えました。

 

これから屋根の垂木を取り付けたり、屋根断熱の工事が始まります。

しっかりと性能向上ができるよう、監理をしていきたいと思います。

 

 

WASH建築設計室 日野弘一

 

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