半坪ハウスを一坪に【ワークショップ】

大阪工業技術専門学校で一年生の集大成として造られる半坪ハウス。

今日はその棟上作業を行いに神戸市北区まで行ってきました。

今回のプロジェクトは半坪ハウスを2棟連結して一坪の小屋をつくることです。

朝一番で天満橋のOCTの校舎の前に集合し、必要な道具を積んでいざ出発です。

ちなみに半坪ハウスの構造材自体は事前に搬入済みです。

その時の記事はこちらになります。

 

車で45分くらいでしょうか。神戸市北区の現場に到着しました。

以前は土塗りのワークショップもさせてもらった農家さんのお宅です。

まずは建築する場所に半坪ハウスの材料を移動するところから始まりました。

 

大阪工業技術専門学校からは4人の学生が参加しました。棟梁の二年生が1人、サポートの一年生が3人です。

この日は小学校二年生と四年生の強力な助っ人もいます。

 

基礎となるコンクリートブロックは事前に設置してもらっていました。

ただ、地面が柔らかいのと思ったよりもレベルがずれていたので調整をしながら土台を据えます。

土台だけ、防蟻のためにプラネットジャパンのプラネットカラーを塗布しました。

その後はどんどんと柱を立てていきます。

 

建物が桁まで組み上がった段階で、建物を固めるための材料を取り付けていきます。

まずは「貫」を入れて、その面の矩(直角)を見定めて楔を取り付けて固めていきます。

また「筋交」も同様に直角を確かめながら固定していきます。

最後の仕上がりに直結する大切な作業です。

 

桁から下が固定できたら次は屋根です。

この日は実は午前中は曇りで午後は降水確率90%。

午前中でけりをつけようと意気込んでいました。

まずは屋根の垂木をつけて、屋根面に杉の無垢材の幅はぎいた「Jパネル」の単層パネルを張っていきます。

屋根ができると建物っぽくなりますね。

 

こうして急いでルーフィングまでかけてこの日の作業は完了。

無事に棟上ができました。棟梁の大田くん、お疲れ様でした!

助っ人の小学生も屋根に登って大喜びです!

 

依頼主さんの農業のための納屋でお昼を用意してもらいました。

農家さんの作ったお野菜のお昼は何せ美味しいです。

何一つ残ることなく、みんなで美味しくいただきました。

食事の間は自己紹介だったり会話も弾み、いい時間が過ごせました。

 

大工の大事な技量の一つに人とのコミュニケーション能力があると思っています。

こ小学生と一緒になって作業をし、依頼主と食事をする。何気ないことのように思いますがそれが当たり前にできていた今日の学生たちはとてもすばらしいことであると感じました。

 

みんなお疲れ様でした。

これからこの小屋に人が寝泊まりできるようにするため、作業は続きます。

どんな面白いことができるのか、今から楽しみがつきません。

 

 

WASH建築設計室 日野弘一

 

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