大阪市旭区の大宮の長屋。
建物の一部の構造躯体を新設するのですが、そこの部材に兵庫県宍粟市の木材を使うことになりそうです。
この日は、材料を入れる予定の協同組合兵庫木材センターに見学に行かせていただきました。
各地から集められた丸太が積まれています。
兵庫木材センターは、丸太を山から高く買うシステムを構築し、山にお金を還元することができるようにしています。
国産材の未来を見据えたその姿勢はとても素晴らしいと思いました。
丸太を樹齢や樹種で選別するための機械や、製材が困難な機械をチップにする機械など、さまざまな機械が揃っています。
こういった設備が揃ってこそ、たくさんの丸太が捌けるのだと思います。
製材のための機械もハイテクです。
丸太の大きさをスキャンし、AIが丸太ごとに最適な製材方法を判断します。
そうすることで歩留まりが大きくなり、製材にかかる人件費を抑えることができるそうです。
材料の倉庫もきれいに整理されており、国産の杉や桧がぎっしりと積まれています。
加工場全体もそうですが、きれいに整理整頓が行き届いているのが印象的でした。
いい仕事のためには整理された環境は欠かせません。住まいてを連れてきたくなるような環境です。
材料も様々なものを見せてもらいました。
使えそうなものから、普段使わないようなものまで色々取り揃っています。
とりあえず、大宮の長屋での構造材を注文することになりますが、どのような材料がくるか、楽しみです。
これからもいいご縁になればいいなと思います。
WASH建築設計室 日野弘一