大阪市の大宮の長屋の改修工事。
七軒長屋のうち二軒をフルリノベーションして、建物全体の耐震性を改善するプロジェクトです。
新しい躯体を造る部分の建て方が行われました。それに先立って、改修部分の一階の床を張る工事が行われています。
一階の床を造ることで、建て方のための材料が搬入しやすくなるためです。改修部は屋根もあるので最高です。
改修部分の床組が行われています。横向きに組まれているのが大引で縦に組まれている細い部材を根太と言います。
大引は束石と呼ばれる石と床束に支えられその上にある根太を支えます。一方、大引と垂直方向に組まれる根太は床板を直接支える材です。
この上に構造用合板の床が張られます。
床板の間に断熱材を取りつけています。断熱材は根太の間敷き詰めることができるようにカットして作業を進めていきます。
そこを構造用合板で蓋をすることで安定感のある床に仕上がっています。
最終的にはこの上に無垢材のフローリングが張られていくことになります。
改修部分の床の作業ができたので、建て方のための部材が搬入できました。
こうして無事に増築部分の建方が行われました。
建方とは柱や梁などの主要な構造材を現場で組み立てることを言います。
木材は兵庫県の宍粟市から運ばれてきた構造材です。とても綺麗な色の杉材で写真に写してもその様子がよく分かります。
今まで平面の図面でしか見てこなかった部分が建方で主要な構造材が立ち上がり次第に形に現れていくのがとてもワクワクします。
アルバイトスタッフ 松本