南丹市のいえ【31】瓦土間ワークショップ1

京都府南丹市のいえ。

この日は瓦のワークショップの一日目です。

建物は完成し、お引越し済みですが工事をワークショップで行うため残っています。

そもそもなぜ瓦が?というのは、元々建っていた古民家の瓦を取っておいたためです。

古き良き材料をゴミとして処分せず資源として再活用したい。そんな気持ちでいざ作業開始です。

正直、瓦を敷くという作業は自分でやったことはありません。

ネットで調べてもいまいちやり方は出てこないので、なんとなくの経験則でやっています。

ぜひ参考にしてみてください。補償はしません。

 

まず、瓦の高さの分地面を掘る必要がありますが、これだけは工務店さんの工事でやってもらっていました。

作業が非常に大変なことと、土の処分ができないこともありますが、地盤面下の配管があった場合傷をつけたくないこともありました。

とりあえず地面が瓦の高さ分と少し掘られた状態からのスタートです。

 

まずは砂利で不陸を調整します。

ある程度は高さを揃えたいという気持ちもありますし、並べた瓦が沈んできたら嫌なので底面を締め固めたいという気持ちもあります。

砂利を敷いて、写真にあるお手製のトンボを作って平滑にしていきました。

ある程度平滑になったら、ワイヤーメッシュを敷きました。

これは私の思いつきですが、今回の作業をスムーズに進められた一番の肝の部分だと考えています。

 

そしていよいよ瓦を並べ始めています。

ここで何が大切かというと、先に敷いたワイヤーメッシュのおかげで瓦がこけないで真っ直ぐ立つということです。

一枚ずつ並べるときに、前後に傾くのはともかく左右に瓦が傾くと制御できなくなるからです。

また、ワイヤーメッシュの網目を目印にして瓦を真っ直ぐ敷くことができることも非常に有効でした。

 

こうして、一日(といっても暑い日だったので実動5時間くらい)で約半分の瓦を並べることができました。

瓦は役物は使わず、一番量の多い普通の瓦のみを並べました。また、割れたり欠損していたものはトンカチで割って砂利にしています。

瓦と風合いがあってとても綺麗ですね。大変でしたがとても貴重な経験を積むことができました。

 

この日は住まい手さんも手伝ってくれて、住まいの様子などを聞きながら作業ができて充実しました。

残りの作業はあらためて行う予定になっています。完成目指してますます楽しみです。

 

 

WASH建築設計室 日野弘一

 

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