京都府南丹市のいえ。
先日現場に搬入した、半坪ハウスの組み立てを行いました。
半坪ハウスは非常勤講師で教えに行っている大阪工業技術専門学校の大工技能学科の学生の作品です。
一年生の集大成として造られる畳1畳分の建物になります。
南丹市のいえでは家の門として活用することになりました。
門となる半坪ハウスを組み立てる前に、それに絡んでくる木塀を先に造っていきます。
この日はインターンシップで来ている大阪工業大学の学生と、大阪工業技術専門学校のOBとで作業です。
CBにアルミの支柱を立てるところまでは工務店の工事でやってもらい、そこに木塀をつけるところをワークショップで行います。
アルミは金属なので固そうですが、とても柔らかいです。
ビスで下あなを開ければ簡単にビスで木の下地をつけることができるのです。
インターンの学生がせっせと木下地を取り付け、外壁と同じ吉野杉の荒板を張っていきます。
そしてすかさず塗装。プラネットジャパンのプラネットカラーです。
木材は私が事務所で寸法に合わせてカットしていたのでスムーズに作業が進みます。
インターンシップの女性が塀の作業を進めて、軌道に乗ったら大阪工業技術専門学校のOBの男性は半坪ハウスを組み立て始めます。
さすが大工技能学科を卒業し、実務で大工をしているだけあって色々なことができます。ほぞ穴の微調整もできます。
そうして準備をする間、私は半坪ハウスの材料を塗装します。
そのようにして作業を少しでも早く進めていく必要があります。
一日の作業を見るとこのような感じです。
アルミの支柱しかなかったところに、木の塀と半坪ハウスの門が組み上がりました。
3人でこれだけ進むととても達成感があります。
私の段取りが良かったのでしょう。
半坪ハウスは学校で造るのは軸組だけです。
屋根の野地板は、現場で余ったJパネル(国産杉三層パネルのCLT)を使いました。
この門と塀が出来上がることで建物の雰囲気は一変しました。
アプローチに奥行き感が生まれ、お庭が囲われてプライベートな空間に変わりました。
やって良かったなと感じる充実の作業でした。
まだまだ仕上げの作業が残っていますので、引き続き頑張らないといけませんが。
翌日、門の壁に構造用号板を張ったのと、屋根にルーフィングを敷きました。
構造用合板を張ると一層頑丈になり、屋根に乗っても安定感が一層増しました。
ルーフィングもできたのでひとまず雨の心配もありません。
今回は予算のバランスの関係で、外構をDIY多めにしています。
学生や住まいてと協力しながら、いい建物にしていけたらと思います。
大変ですが楽しい時間になりました。
日野弘一