京都府南丹市のいえ。
建物のお引き渡しは終わり、すでにお引越しも終わっています。
しかしまだ作業は終わりません。
WASH建築設計室で請け負った外構の工事が残っているのです。
すでに木塀と門の構造体はできていますが、まだまだ作業が目白押しです。
この日はサービスヤードのデッキを張りにやってきました。
建物の正面。駐車場の裏にデッキを造ります。
バックヤードは建物の奥の方に来ることが多いですが、今回はプランの関係で建物の一番道路側に来ています。
駐車場に近く、勝手口のアクセスがとてもいいです。勝手口入ってすぐが台所〜パントリーというのが最高です。
また物干しもここでできて、洗面所〜WICもこの勝手口の近くに配置できたのが家事動線としてお気に入りです。
なにせここにデッキを張って、室内からの段差を減らして行き来しやすくするのが今日の目標です。
この日は学生さんが二人作業に参加してくれました。
滋賀県立大学の学生は、昔インターンシップでWASH建築設計室にきてくれていた学生さんです。
電動工具が問題なく使えるのでとても作業がスムーズです。
もう一人は大阪工業技術専門学校の大工技能学科の学生で、教え子です。
もちろん?電動工具や鉋などの大工道具が使えるのでとても助かります。
大工道具の使い方を滋賀県大の学生に教えてくれたりして、相乗効果で二人ともいい経験になったと思います。
こうして無事にデッキを張ることができました。
今回は材料は奈良県吉野から取り寄せた吉野ヒノキです。大引も、デッキ板もそうです。
外部ということもあり、木裏を上にしているので赤身がよく見えてとても綺麗なピンク色の仕上がりになりました。
木材の樹種、木表・木裏の違い、用途による使い分けなど基本的ですがとても大切なことを体験してもらったと思います。
近くで見るとこんな感じです。
留めつけ方はステンレスの甲丸釘で留めています。頭が丸いので水が溜まりにくいです。
斜めのカットが少しコツが要りましたが綺麗に仕上げてくれました。
学生たちのいい仕事です。
学生たちがデッキをしっかり進めてくれたので、WASH建築設計室のメンバーは他の作業にあたることができました。
木塀の杉板の押縁を留めつけたり、門の屋根の瓦を葺くための下準備など、少しずつ作業を進めています。
外構工事を学生を交えてワークショップ形式で行うことで、多少ラフな仕上がりにはなりますが色々な学びを得ながら低コストで工事をすることができます。私は幸いにもいくつかの教育の機会を与えてもらっているので、その学生にも実務の中でものづくりの楽しさを感じてもらえる機会を作れることでウィンウィンの関係が築けないかと模索しています。
今回は正直やりすぎで大変だと思うこともありますが、楽しくやらせてもらっています。
まだまだ作業が残っているので楽しみです。
WASH建築設計室 日野弘一