京都府の南丹市のいえ。
木配りを行った構造材のプレカット加工が終わり、現場に構造材が搬入されました。
材料は吉野の杉材とヒノキ材。WOOD BASEで購入しています。加工は堺市の中畑木材です。
構造材はまず土台・大引が先に現場に搬入されることが多いです。
土台と大引は一階の床を組むために必要な部材なのですが、建て方の日までに先に設置して一階の床を張っておくことが多いです。
一階の床が張れていると材料が置きやすくなります。
また、建て方の日はレッカーやたくさんの職人さんが集中して集まって作業をするのですが、
土台を敷くのは比較的少人数でできるため建て方の日とは別にすることで建て方の日の時間を有効に使うこともできます。
現場では早速大工さんが土台を敷くための墨出しをしています。
土台を固定するためのアンカーボルトが基礎から飛び出ていますが、プレカットされた土台にはアンカーボルトの穴は加工されていません。
それはアンカーボルトの位置は基礎工事によって決まりますが、基礎工事では完璧な精度で位置出しができないためです。
結局、出来上がった基礎を見ながら、大工さんが一つづつ穴を開けていくことになります。
棟梁の大工さんとはここで初めて顔を合わせましたが、温和な人柄のベテランでとてもいい印象でした。
これから家づくりで主役になる職人さんです。
よろしくお願いします。
現場には構造材以外にも基礎のパッキンなどの部材も搬入されています。
木材も構造材以外にも建て方で使う破風板や面戸板なども用意されています。
こういった葉柄材も化粧になる部分はもちろん国産の吉野杉です。
面戸板に関しては後で塗ると大変なので先に塗装をさせてもらいました。
プラネットジャパンのプラネットカラーを使いました。
こうしていよいよ建て方に向けて準備が進んできました。
建て方をすると一気に建物の形があらわれて工事が進みだします。
構造材を自身で用意し、木配りをしてプレカットされたものを支給するやり方をするWASH建築設計室としては、
責任や期待からうまく建て方が進むかとても緊張しますが楽しみでもあります。
WASH建築設計室 日野弘一