神戸市の北の方で古民家の耐震診断を行いました。
最近行った大沢の耐震診断の物件の近くです。
中国道で吹田市千里の事務所から約30分ですが、今回は三田駅で調査員をピックアップしてから現地に入りました。
調査員は4名。住宅医スクールのスクール生が参加してくださいました。
棟がいくつかに分かれています。
今回は耐震診断ができるように、劣化の状況と耐震要素の確認を行います。
小屋裏は茅葺の屋根です。
点検口の位置からはあまり見ることができなかったのですが、カメラを使ってなんとか写真を撮ることができました。
そこまで問題はなさそうです。
床下は昔ながらの石場建ての基礎です。
柱や土壁が地盤面まで伸びてきています。
所々、継手が外れている箇所が確認されました。
地盤か躯体が動いている可能性があります。上部の建物の傾きも気になりました。
これは離れですが、蟻道がしっかりと確認されました。
ただ、シロアリ駆除の痕と思われるものも確認され、現状で被害はなさそうです。
色々と劣化事象も確認されましたが、一つ一つ、淡々と拾い上げていきました。
調査は作業員たちの頑張りもあって順調に終えることができました。
お昼過ぎには終えることができ、一安心です。
調査の後は、近くのめんたいパークで寄り道をして帰りました。
この後、調査の報告書の作成と、改修計画の耐震診断までを行います。
建物がいいように改修されることを願っております。
WASH建築設計室 日野弘一