神戸市の北の方で古民家の耐震診断を行いました。
以前事前調査に行った物件です。
中国道で吹田市千里の事務所から約30分ですが、今回は神戸で調査員をピックアップしてから現地に入りました。
調査員は5名。うち二人が学生のサポートという構成です。
小屋裏は茅葺の屋根です。
概ね予想通りの造りです。丸太と縄で構成される屋根はシンプルで力強くていいですね。
季節が冬なので、快適な温度で調査をすることができました。
床下は昔ながらの石場建ての基礎です。
土壁が地盤面まで伸びてきています。
今回、珍しかったのは地盤面のひび割れです。
幅は10cm近く、深さは数十センチまで確認されました。
土地が傾斜地の横になるためだと思いますが、これを踏まえた改修計画が必要になると思います。
調査はお昼を挟んで夕方ごろまでかけて行いました。
作業員たちの頑張りもあって順調に終えることができました。
調査の後は、近くの道の駅 神戸フルーツフラワーパークで寄り道をして帰りました。
予定通り早く終われてよかったです。
この後、調査の報告書の作成と、改修計画の耐震診断までを行います。
建物がいいように改修されることを願っております。
WASH建築設計室 日野弘一