太子橋のいえ【12】風呂場の解体

大阪市旭区太子橋のいえ。

築90年を超える古民家を性能向上リフォームし、次の100年を見据えた再生を目指します。

耐震性能、断熱性能も改善し、増改築版の長期優良住宅をとれるレベルまで改修する計画です。

 

母屋の風呂、脱衣所の床・壁が解体されました。外壁も撤去されて、室内ではなく外部の空間のようになっています。

これは、元々のお風呂が在来式のお風呂であったためです。

在来式の浴室は、床下空間がないため床下の調査での点検もできません。また、水気が多い場所なので構造材の腐朽の可能性が高い場所になります。ここの周辺の土台はほぼやり直す腹づもりでしたので、想定内の状態です。

 

この写真は洋間の壁の撤去の様子です。

こちらは浴室とは違い、そこまで土台が腐っているとは思っていませんでしたが、予想に反し大いに腐っていました。

床下は点検口がなく調査ができなかったのと、室内室外ともに大壁であったため調査の時にも確認ができていませんでした。

今回は土台は新規のものでやり直す計画でしたので、こちらも大事には至りません。

 

ただ、シロアリの被害について改めて認識させられるのと、点検ができるようにする措置の大切さを再認識しました。

改修後は点検ができるように点検口を設けることになります。

 

外した庇の瓦を敷地北側のお庭に置いています。

今回、屋根は既存のままになっているのですが、下屋の一部や勝手門など一部瓦を取り外す必要があるからです。

一度外した瓦も、再利用ができるように可能な限り運用していくつもりです。

 

丁寧な解体工事に感謝します。

 

 

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