自然素材の家
10年前に竣工した池田市の楓の家にインターンシップの学生を連れて見学に行ってきました。
外部のデッキがしきむということで、その様子見も兼ねて言ったのですが雨ということもありあまり見れず。。。
ほとんど学生の見学の時間となってしまいました。
お時間を作ってくれたくさんのお話をしてくれた住まい手に感謝です。
今日はその感想を学生ごとに書いたので、紹介させてもらいます。
全てを書くと長くなるので、学生ごとにテーマを決めてもらっています。
インターンシップ Oさん
家にお邪魔すると最初に奥さまとワンちゃんにお出迎えしていただきました。
部屋に入るとヒノキの良い香りに包まれました。
各部屋に様々なこだわりポイントがあり、一部屋ずつ丁寧に紹介していただきました。
左写真は2階踊り場のような室。
八角形の柱と程よい光の入り方が印象的でした。
八角形の柱はプラン的な要素と意匠的な要素からこの形になったようです。
また、真壁になっていて構造柱が見えるようになっていました。大工さんの仕事が垣間見れるようになっていたのが面白かったです。
上写真は一階のリビングとその横にある土間の写真です。
壁は漆喰壁となっていました。
玄関から続く土間は石畳となっており、薪ストーブがありました。
一度、火を焚けば土間の効果で長時間蓄熱できるようです。庭には冬に備えて薪がたくさん置かれてました。
様々な自然素材に囲まれ、将来こんな家に住みたいとそう思える家でした。
mさま、日野さん、ありがとうございました。
インターンシップ Mさん
実際に住われている住宅の見学、という貴重な機会をいただきました。
家に上がらせていただいてすぐに、素敵な住宅だと感じました。
薪ストーブで暖をとっているそうです。薪を集めて、運んで、斧で割る作業を全てご自身でされていると仰っていました。こだわりのある生活をされていることがわかりました。
公園で木を切っている方に声をかけると、家まで運ぶよと言ってもらえることがあったそうです。薪ストーブは、コミュニケーションのきっかけにもなるということを知りました。
かわいらしいオブジェや思い出のものたちが沢山飾られていました。
家をとても大事にされていることと、より魅力的に飾っておられる様子が感じられました。
奥様は、グリーンウッドワークをされています。グリーンウッドとは生木という意味で、グリーンウッドワークはその伐採したての生木を、削ったりしながら、スプーンやカップなどの小物をつくることを言います。
花も木でつくられている事には驚きました。
住宅を綺麗に保つことと、生活にこだわりを持ちながら暮らすことの大切さを教えていただきました。
沢山の貴重な経験させていただき、をありがとうございました。
インターンシップ Kさん
M様には、和室、リビング、キッチン、浴室などそれぞれの部屋に対するこだわりや要望を丁寧に紹介していただきました。
柱、梁、天井だけでなく、建具に至るまで細かい仕事がなされていることにとても驚き感激しました。
1枚目の写真は引き戸のレール部分で、竹が使用されています。
最近のマンションなどではまず竹は使われないので、興味深かったです。
2・3枚目の写真は継手です。
それぞれの用途・場所に合わせて異なる種類の継手を使用することを学習することができ、それと同時にいかに自分が無学かを知りました。
4枚目の写真はダイニング部分の梁、5枚目の写真はキッチン部分の梁です。
よく見える場所には節の少ない綺麗な材を用いるそうで、4枚目の写真と5枚目の写真を見比べることで、ダイニング部分にはキッチン部分よりも美しい材が使われていることが分かると思います。
細かい部分にまで気を配る大工さんの仕事に感動しました。
住宅を見学させていただいたM様、日野さん、ありがとうございました。
以上、学生たちの感想でした。
色々と勉強になったと思います。
ちなみにデッキは築10年経つとこのような感じです。
ヒノキの無垢材で、初めは塗装していたと思いますがはげていてほとんど素地に近いです。
釘が浮いてきて音がなるということですが、この日は雨なので膨らんでいて音はしませんでした。
危ない感じはしないので、このままおいておいても問題ないと思いますが、ただ部分的にシロアリの痕跡が確認されたので
来月10年メンテナンスの時に改めて確認しようと思います。
今回は色々ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします。
日野弘一