大阪府の吹田市千里にある事務所の二階にはモデルルームとして使っている住まいがあります。
小さい子供がいることもあり、そこの障子紙がだいぶ破れてきました。
住まい手さんが見学に来る予定が入ったので、その前に障子を貼り替えることにしました。
数年前、自分でDIYで造った障子の紙の貼り替えの前に、初めて障子紙を剥がす作業をしてみました。
果たして綺麗に剥がすことはできるのでしょうか?
まずは大胆に剥がせるだけ剥がします。
前回は、太鼓ばりといって障子の両面に紙を貼るつくりにしていました。
断熱性が高くなるかなと思ってです。ですので裏と表、両面の紙を剥がします。
厚めの紙を使っていたので破りごたえがしっかりしていました。
しかしただ剥がすだけだと限界があります。
表面に紙が薄く残ってしまい、これでは新しく綺麗に障子紙を貼ることができません。。。
そこで、残っている紙を濡れ雑巾で湿らせてから、金差しで削り取ることにしました。
しっかりと湿らせれば気持ち良く剥がれていきます。今回は濡れ濡れの濡れ雑巾でべちゃべちゃと濡らしていきました。
これで無事に障子紙を剥がすことができました。
接着に使ったのが確か障子紙用の水のりだったと思います。
それのおかげもあってか、綺麗に剥がすことができました。
近くで見るとこんな感じです。
杉でできた枠です。DIYなのでかなり造りは荒いですが、意外と使えていますしまだまだ使えそうです。
これからこれにもう一度障子紙を貼れば綺麗な障子が復活です。
最近はカーテンやブラインドを使って障子を使わないことも多いですが、障子は和モダンの雰囲気によく合います。
デザインを少し変えれば色々な雰囲気の建物に合わせられるのでとても楽しいです。
DIYで障子のことを感じることで、これからも障子といい付き合いをしていきたいものです。
WASH建築設計室 日野弘一