大阪工業技術専門学校の大工技能学科。その一年生の実習で造られる半坪ハウスを寄贈してもらい、薪小屋兼外部収納を造りました。
半坪ハウスは名前の通り半坪、畳一畳分の建物です。
小さな建物ですが、土台・柱・梁、桁と主要な構造体を仕口継手で組むという一年の集大成の内容です。
筋交や垂木、間柱に根太と細かいところまで造ります。
これが今年度の実習の組み立ての様子です。
これを寄贈していただきました。
事前に、住まい手のご要望に合わせて高さを低く加工しています。
また、三頭連結して準備万端です。
そしてこれをワークショップの前日に現場に搬入します。
三棟分ですが整理して積み込むと軽トラ一台で搬入できます。
現場に置くときは組み上げる順番を考えて、初めに使う材料が上に来るようにしておきます。
これでワークショップの準備は完了です。
作業の様子です。
今回は塗装をする時間を別の日で取れませんでしたので同日に行いました。
塗っては組み立てていきます。1日でここまでの作業をするのでみんな必死で作業しました。
参加してくれた学生には現場の流れや段取りの大切さを感じてもらえたと思います。
すっかり暗くなってしまいましたがなんとか完成しました。
半坪ハウスの二棟分が薪小屋、一棟分は建具をつけて外部収納になっています。
薪小屋の背面の木格子はお隣に薪が落ちないようにしたり、お隣からの見え方を綺麗にする狙いがあります。
薪が乾きやすいように格子にして風が通るように考えています。
今回の作業ででた端材は全てカットして薪として収納されています。
後日、薪を綺麗に収納していただいた状態で住まい手から写真が送られてきました。
奥行きが大きいので、2〜3列で薪を積めます。これくらいあれば一冬は越せるでしょう。
薪小屋はやっぱり薪が入って完成です。とてもいい雰囲気で、イメージ通りの仕上がりになりました。
WASH建築設計室では今後もワークショップを積極的に開催していきたいと思っています。
やはりこういった作業を通じてしかわからないものがあると思いますしそれを学生のうちに感じて欲しい気持ちがあります。
また私たち実務者としても、ワークショップを通じて学生と交流することで新たな気づきもあり有意義だと感じます。
とにかく今回参加してくれた皆さん、お疲れ様でした。
またワークショップを受け入れて機会を提供してくれた住まい手に感謝です。
WASH建築設計室 日野弘一