住宅の調査診断を担当し、現在設計の提案を行っているお客様と一緒に、「楓の家」を見学しました。
上の写真は裏口から見た「楓の家」の外観になります。右手に見える立派な木が楓の木だそうです。
1階にはリビングはなく、一番左の写真は玄関から土間を通ってすぐの大きなダイニングテーブルとキッチンです。
この小さな開口は引込の窓でふさぐことができるので、お客さんが来た時にはキッチンを見せずに接客することができるそうです。
最近はリビングやダイニングに対して開けたキッチンが多いですが、分離するメリットもたくさんありますよね。
2枚目の写真は和室です。この家には格子網戸という建具がたくさん使われており、この和室にも格子網戸を用いることで日射を遮りながら通風を確保しています。3枚目はロフト部分の写真です。テレビの後ろにある白い壁はスクリーンになるようで、この奥のスペースは収納スペースになっています。天窓から光を取り入れていて、明るく開放的な空間になっています。昔と比べて天窓の性能は上がっていて、熱を遮りながら光を取り込むことができるようです。法律では天窓の開口面積は通常の窓の3倍で評価されるので、採光の面で効果的であることがわかります。
続いてトイレです。最近のトイレは換気設備の性能向上によって開口部を設けなくてもいいそうです。
開口部がなくても十分に明るくて圧迫感もないですよね。開口部がなくてもいいのであればより自由にレイアウトできますよね。
上の写真は浴室です。
浴室は湿度も高いのでカビが発生してしまうことがあるのですが、その場合は写真のように漆を上から塗ることで解決します。
見た目もシックになっていいですよね。
一般的に、木材は気温20~30℃において湿度が70~80%以上になるとカビが発生しやすくなります。
浴室でこの条件を避けるのは難しいので、木の浴室を避けていた人には耳寄りな情報ではないでしょうか。