広島県庄原市の古民家。
これを改装して、一棟貸しの旅館にしようというプロジェクトが動いています。
今回、これの現況図面を作成するために採寸の調査に行ってきました。
内部は片付けと合わせて少しずつ解体が進められています。
床は腐ったりしていることもあり撤去されています。
茅葺き屋根の古民家です。構造材も立派で、クリが使われています。
今回は一人での調査になりましたので、少し工夫をしてみました。
いつも仕様しているインテグラル社のホームズくんを使っています。
まず、建物の間取りをホームズくんで入力してしまいます。
既存図面も何もないので、これを野帳の代わりにしてしまおうという作戦です。
ホームズくんで大まかな間取りがかけたらそれをエアドロップでiPadに転送。
そこからはiPadで詳細の寸法を書き込んでいく作業になります。
紙を使うよりもこれがとても楽です。暗いところでもよく見えますし、ペン一本でいろんな色を表現できます。
ズームすればそれなりに細かいことも書き込めます。
野帳もかさばらないし、これからの調査のスタンダードにしたいくらいです。
そんなこんなで思った以上に早く作業が完了しました。
しかも一旦ホームズくんに入力をし終えているため、今後の耐震診断などの作業もスムーズになるはず。
余った時間は現場の確認などに充てられました。
また、地盤面の高さや桁までの高さなども確認しました。
平面図の作成が目的でしたが、ある程度の立面図、断面図の作成もできるようにしておきました。
これから計画を練ることになると思いますが、どんな建物になるのか非常に楽しみです。
WASH建築設計室 日野弘一