少し前になりますが、岐阜県中津川市のトーモクセンターに挨拶を兼ねて見学にいかせていただきました。
WASH建築設計室のインターンシップの学生も二人同行させていただき、勉強させていただきました。
学生にも丁寧に木材のことをご説明いただけ、とても刺激になったと思います。ありがとうございました。
以下、学生の報告と感想になります。学生のうちから少しで木材に興味・理解を持ってくれたら幸いです。
日野
今回は岐阜県の中津川市にあるトーモクセンターという材木屋に車で3時間かけてやってきました。
トーモクセンターでは、色んな種類の材木(ヒノキ、スギ、サワラなど)の構造材や化粧材、様々な材木などをトーモクセンター方の説明いを受けながら見学させていただきました。
その説明の中でも特に印象的だったのが、材木の加工方法や材木の種類などを使用する用途に応じて使い分けをしていることです。
材木には、枝が生えてる部分に節というものがあり、黒い斑点模様がそこらにあります。
こういった節ありの材木などを内装材や柱の見える部分に使用してしまうと見た目が悪くなってしまいます。
そのため無垢といった節なしの材木を使用することも多くあります。しかし一本の木から無垢の材木を取ろうとすると量も限られてきますし、コストの面で考えても節ありの材木の方が安価で購入することが可能なのです。
そこで、用いられるのが内装で使用する材木など見える部分の二方向だけを無垢で加工しその他の面は節ありで加工されてあるというものです。
その他にも上部の見えにくい部分だけに節がある材木などもあり、使用する場所や見え方などを考慮した材木選びをされていることが理解することができました。
それからもう一つ、角材を乾燥させる際、背割りという切れ目を入れるのですが、なぜ入れるのかというとそのまま乾燥させてしまうと木の収縮によってヒビが入ってしまうためです。あらかじめ背割りをすることで乾燥による材の収縮で起きるヒビ割れを防ぎます。
同時に芯まで効率的に乾燥させるという効果もあるそうです。
今回見学して学んだことを踏まえ、このインターンシップの課題でもある小屋の設計に生かしていければいいかと思っています。
川崎