広島県庄原市で工事が進んでいるこざこ森。
工事も終盤に差し掛かったころ、現場監理を兼ねて外壁の塗装をしてきました。
冬が終わり、春が近づいてきた庄原市の湯川の現場。少し暖かさすら感じました。
今回塗装するのは既存のままになっている外壁の板壁です。
西側にあたる部分なので、板が紫外線でソボソボになっています。
ここに、工事で余った塗料を塗っていきます。
塗装したのが右下の部分です。
工事費には含まれていなかった作業ですが、塗料が余ったので現場監理に併せて塗らせていただきました。
塗装をするとこのように仕上がりました。
前の雰囲気も古民家らしくてよかったですが、黒く塗り直すことでグッと引き締まりました。
この部分は雨が地面に跳ねたものもかかるため、劣化しやすい部分です。
これで今しばらく腐ることなく家を守ってくれることだと思います。
ただ、この既存の出窓の雰囲気が少し野暮ったいような気もします。。。
そこで、出窓の両側に袖板を付けました。
工事で余っていた杉板を切らせてもらい、余った塗料を塗っています。
簡単なものですが、つける前の写真と比べるとだいぶスッキリしたのではないでしょうか。
室内側から見ても違和感がないのがよかったです。
旅館業の許可の検査や消防の検査を受ける直前ですので、室内はほぼ完成しています。
検査も無事に通りました。
この後、備品などを搬入したらいよいよオープンになります。
庄原市で始まった古民家の一棟貸し旅館のプロジェクト。
目標は庄原市で20棟の古民家旅館を完成させ、街全体で一つのホテルのようにすることです。
まだまだ先は長いですが、このこざこ森が三棟目で、一旦完了となります。
これからどのような展開になっていくのか、とても楽しみです。
空き家となっている古民家の利活用のあり方の一つとなることを信じています。
WASH建築設計室 日野弘一