非常勤講師として教えている大阪工業技術専門学校。
今年度の授業が終わりました。
二年生は、桁の隅の隅付けに加工に始まり、棟上げ実習、卒業制作を経て最後は大工技能検定二級の取得を目指した踏み台の作成な主な内容です。
最期の授業はその大工技能検定二級の踏み台の作成の授業です。
時間を測りながら本番と同じ条件でどこまでできるようになっているのか、模擬テストの位置付けです。
作業の様子を順を追って解説します。
大工技能学科に興味がある方、ぜひ見てみてください。
まずは図面の作成です。二級の大工技能検定では四方転びと言って少しややこしい柱があります。
それの隅付けのために実寸代で柱の展開図を描く必要があります。
そのために正面図、平面図、側面図などの姿図に加え、勾配の基本図を描く必要があります。
私は製図の授業も教えていますので、みんな授業通りの力が発揮できるか少し心配しながら見ていました。慣れてきても時間を測ると大きなミスを犯すことがあります。
それの隅付けのために実寸代で柱の展開図を描く必要があります。
そのために正面図、平面図、側面図などの姿図に加え、勾配の基本図を描く必要があります。
私は製図の授業も教えていますので、みんな授業通りの力が発揮できるか少し心配しながら見ていました。慣れてきても時間を測ると大きなミスを犯すことがあります。
次は木づくりです。
大工技能検定二級は材料が少し大きめに支給されるので所定の大きさに削る必要があります。
カンナを使うのですが、これがしんどい作業です。
冬ですが汗をかきながらの作業になります。
大工技能検定二級は材料が少し大きめに支給されるので所定の大きさに削る必要があります。
カンナを使うのですが、これがしんどい作業です。
冬ですが汗をかきながらの作業になります。
削り終わった材料がこれです。
よく見たら断面が菱形になっているものが2本あります。
これが一番の肝なのですが、四方転びのための加工です。
この大きさが決まっていないとうまく組み上がりません。
よく見たら断面が菱形になっているものが2本あります。
これが一番の肝なのですが、四方転びのための加工です。
この大きさが決まっていないとうまく組み上がりません。
次は墨付けです。
隅は墨壺でつけるのが基本です。
先ほど描いた図面から、寸法を拾ったり、勾配を考えて墨を入れていきます。
隅は墨壺でつけるのが基本です。
先ほど描いた図面から、寸法を拾ったり、勾配を考えて墨を入れていきます。
いよいよ加工です。
基本はて刻みですが、穴あけだけ電動インパクトの使用が可能です。
ノコギリ、のみ、げんのうを使って一気に加工します。
一般的に思われているより、早く刻まれていると思います。
基本はて刻みですが、穴あけだけ電動インパクトの使用が可能です。
ノコギリ、のみ、げんのうを使って一気に加工します。
一般的に思われているより、早く刻まれていると思います。
刻み終わった材料がこちら。
かなり綺麗にできている分類だと思います。
これがうまくできていたら、次の組み立てはスムーズに進みます。
かなり綺麗にできている分類だと思います。
これがうまくできていたら、次の組み立てはスムーズに進みます。
組み立ては簡単では無く、コツがいります。
斜めの柱を差し込むために、少し緩めた状態で入れ始めないといけないのです。
しかも無理やり入れると天板が割れる恐れもあります。
天板の割れは失格の恐れが高い危険なミスです。
時間がギリギリになっている状態で、急ぎつつも落ち着く必要があります。
斜めの柱を差し込むために、少し緩めた状態で入れ始めないといけないのです。
しかも無理やり入れると天板が割れる恐れもあります。
天板の割れは失格の恐れが高い危険なミスです。
時間がギリギリになっている状態で、急ぎつつも落ち着く必要があります。
いよいよ完成したのがこちらです。
高さや幅などの形、墨の付け方、材料の仕上げ方、色々なものを確認していきます。
これを本番では5時間半の制限時間で作る必要があります。
実際の業務で必要な時間管理も含めての技能検定です。
これをやり遂げることができたら、学生は大きな自信と技術を習得できると思います。
本番に向けてさらに頑張って欲しいものです。
WASH建築設計室 日野弘一