池田の家の住まい手さんから連絡がありました。
「実は、玄関先の植木が何回植えても枯れてしまう。土を掘ってみたら、とても浅い位置にコンクリート?のような硬い層があり、根がはれていないのでは。。。」
竣工して8年になりますが、実はすでに2〜3本枯れてしまっているとのこと。長年の悩みとなってしまっていました。
玄関の植木は建物の顔にもなる重要なものです。解決のために行ってきました。
(上の写真は竣工当時のものです)
現場に着くと、数日前に住まい手さんが掘り起こした状態になっていました。
花壇のようになっている部分の真ん中部分を掘り起こしています。
20cmくらい掘ったところにその硬い層があり、作業が止まっています。
写真だとわかりにくいですが、カッチカチの層があります。
くさびを打ち込むとキンキンと甲高い音が響きます。
今回は振動ドリルを用意してきました。これでコンクリート層を突破したいところ。
その下には根のはれる土の層があるのでしょうか。。。
途中の写真を撮りたかったですが、意外と重労働で全然撮れませんでした。。。
これが最終段階の写真になります。
結論から言うと、コンクリートの層ではなく、砕石?のような石が集中した層になっていました。振動ドリルで穴を開けてから一つずつ石を外すと少しずつ掘り進められました。
左側の写真、溝側になる方をよく見てもらうと真っ直ぐなラインが見えると思います。
これは溝のコンクリートのフーチングのようなもので、とても硬くて取れるものではありません。ただ、反対側は比較的柔らかい土の層が出てきました。
これでなんとか根をはることができるのではないでしょうか。。。
土嚢袋、およそ15袋におよぶ採掘作業でした。。。
やっている時は意外と楽しくて、住まい手さんと話をしながらあっという間に時間が経ちましたが帰ってみると手がプルプル震えっぱなしでした。あと少し筋肉痛です。
これにて一応ミッション完了です。
でもこれで無事に根をはることができれば嬉しいのですが。
作業完了後、先日住まい手さんと一緒に行った陶芸教室の作品をお届けできました。
年内にお届けができてよかったです。
お正月にご家族が揃うそうなので、ぜひ使ってみて欲しいですね。
後日、住まい手さんから感謝のメールと植栽を植えた様子と写真が送られてきました。
かわいい赤い実がなるソヨゴです。今度こそ、大きく育つといいのですが。
少しスッキリした気持ちで新年を迎えられそうです。
日野弘一