広島県庄原市で進んでいる古民家の改修の物件の外部の木部塗装に行ってきました。
今回は外壁は既存の真壁のままになりますので構造体が見えたままになります。
構造体が紫外線でだいぶ傷んでいますので、新たにオイル塗装をしてきました。
まずは現場のすぐ近くにある神社に行って作業の無事を願いました。
前回の現場の打ち合わせで話題になったので行ってみたかったのです。
そして早速塗装を始めます。塗っている途中の写真です。
具体的にはこの写真のように、外部に露出になっている木部を逢坂塗料工業のユーロカラーブラウンで塗装をしました。元々は朱色のベンガラが塗られていたと思うのですが、経年劣化もしていましたので上塗りです。
塗った部分とそうでない部分での色の違いが見て取れると思います。
同じ材料でも、塗装前と塗装後で色の違いがわかります。
既存の木部はだいぶ表面がカスカスになってきておりましたので、オイルをよく吸います。
表面に膜を作るタイプの塗料ではないので、木の質感を残しながら水気に対して補強ができます。
左の写真が塗装前の束で、右が塗装後です。
色が濃くなり、だいぶシックになります。
このように既存の木部に塗装がしている場合、薄い色だと色のムラが余計目立ってしまうので少し濃いめの色を選定しています。
屋根の妻面も塗装をしました。まだ野地板などの塗装が残っていますが、この日のノルマは達成しました。またおりをみて塗装に行きたいと思います。
こうやって昔の家の塗装をすると、構造体の刻みや納まりをまじかで触れながら見ることになりとても勉強になります。普通に調査するよりもよっぽど材料の状態も把握できました。
現場は内部の造作工事が進んでいます。
工事が進んで内部の様子がわかってきてとても楽しいです。
今後も引き続き頑張っていきたいと思います。
WASH建築設計室 日野弘一