池田市の家のメンテナンスの一環で、浴室の入り口のグレーチングを新しく作りました。
既製品のグレーチングがプラスチック製で汚れやすく、その上掃除がしにくい形状なのでどうにかならないか。。。ということで新たに代わりとなるものを実験的につくってみました。
素材は思い切って木です。国産の杉材です。
洗いやすい形状ということで、表面がフラットなものがいいなと考えたのですが、フラットにした場合浴室と脱衣室の間の水キレの問題が生じないか。。。という不安があります。
それを確かめる意味で一回仮設でつくってみることにしようとなりました。
そしてまずは材料の安い杉で作ってみることになりました。
ただ、仮設・実験といっても、つくるものはきちんと考えてつくりました。
まずは大きさを測ってカットします。
できました。一旦浴室に持って行ってはめてみます。
水が流れる隙間をつくるためにやや小さめにしていたこともあり、すっぽり入ります。
でも手で押さえてみると、床面よりだいぶ飛びでいていることがわかります。
この部分を削って、足が当たっても痛くないようにする作業を行いました。
電動のサンダーを使って、角を大きめにとっていきました。
7R~8Rくらいでしょうか。結構大きく削ったので、疲れました。
でも丸っこくて可愛らしく仕上げることができました。
そしてそれを濃い茶色で塗装します。
大阪塗料工業のユーロカラー で二回塗り。こってりと塗料をのせました。
近くでみるとこんな感じです。
これなら足が少し引っかかっても痛くありません。
工夫としては、木裏を上面に持ってきていますので、木が反ったときに山なりになります。
そうすることで水はけが良くなり、少しは腐りにくくなるのではないかと思います。
(板の表面が割れてこないかは心配ですが。。。)
数日後、乾燥が終わった段階で住まい手さんにはめてもらいました。
こんな感じです。元のプラスチックのものよりも、見た目はいい感じになったと思います。
あとはこれで使い勝手に問題がないか試していただき、良さそうならもう少し素材や仕上げを検討して完成品を作成することにしたいと思います。
今回の試作品は水に強くはない杉でできているので何日持つのか見ものですが、
水キレがいい感じでいけば塗装もしているので結構持つとは思っています。
自分でつくったので愛着もあります。頑張って欲しいと思います。
WASH建築設計室 日野弘一