東大阪市Y邸の浴室についてのお話を伺ったため、現状を調べています。
数年前にユニットバスを交換したそうですが、暖かさは改善されず、冬はとても寒いそうです。
Y邸の浴室は北側に位置していて、家の中でも室温が低下しやすい場所にあります。
また、浴室の西側に窓がありますが、隣地建物との距離が近く、窓も小さいため、大きな日射取得の期待もできません。
浴室の断熱性能については、浴室の天井の厚みは約10mm程度で、断熱材はありませんでした。
外壁の胴差しより上部は石膏ボードが見えますが、浴室部分の外壁仕上げのトタンが露出しています。
壁も天井も、十分な断熱材が入れられていないため、浴室を温めたとしても熱が逃げやすいです。
浴室は今の状態では、外気の影響をとても受けやすいため、
特に、入浴時以外の予備暖房を行っていない時間帯は、浴室の冷気が隣の部屋にも伝わりやすいです。
国土交通省によると、家の中で5℃以上の温度差があると、ヒートショックの危険性が上がるそうです。
浴室の冷気がキッチンに伝わり冷え込むと、ダイニングとキッチンで5℃以上の温度差ができる可能性があり、このまま住んでいると、部屋の移動だけでも急激に血圧が上昇してしまうというリスクも十分に考えられます。
冷気が隣室まで流れてこないように、浴室の断熱性能を上げることがたいへん重要です。
浴室の寒さだけでなく、隣室への影響などを考え、安心して健康に暮らせるリフォームを行いたいと思います。
(スタッフ:葉山)