私たちはヒノキの香るお風呂を積極的に提案しています。
ヒノキの匂いのする空間でお風呂に入るのはとても気持ちよく、リラックスできます。また見た目にも暖かな浴室になります。
(建物や住まい手の状況に応じて通常のユニットバスの採用も行なっています)
ハーフユニットバス
ヒノキのお風呂といっても、下半分はユニットバスになっている”ハーフユニットバス”を使うことがほとんどです。
下がユニットバスになっているとメンテナンスがしやすかったり、一番水気のかかる部分にカビが生えるリスクを抑えることができます。
ハーフユニットバスなので壁の上半分と天井は造作で自由に造ることができます。
御影石の腰壁
壁はヒノキの本実板を張りますが、ハーフユニットバスに接する下端部分は御影石を貼ります。
理由はこの下の部分はどうしても水がかかる頻度が高くなるのでカビのリスクが高いため、木材を使うのを避けることです。
御影石は黒っぽいものか白っぽいものか選択することで雰囲気をガラッと変えることができます。
その他タイルなどを組み合わせて可愛く仕上げるのもおすすめです。
ヒノキの天井の工夫
天井はヒノキの本実板を張りますがここにも工夫が必要です。
まず、水気が天井にたまってしまわないように勾配天井にすること。
そして勾配の上側の方に換気扇を設けるようにしています。
そして天井と壁が接するところは”底目”を入れて水キレをよくします。
ハーフユニットバスと窓
出来るだけ換気をよくするために、窓を設けて開け放せるようにします。
一階の場合、防犯のために外部に格子を設けたりして開けっ放しにできるようします。
ただマンションなどで間取りの都合上ハーフユニットバスのヒノキのお風呂に窓がつけられないこともありますが、換気扇をきちんと使うことで大きくカビが発生することなく使うことができています。
大阪府吹田市のモデルハウスにもヒノキのお風呂があります。ここは窓がありません。
毎日使っていますがカビはそんなに生えていません。換気扇は入浴時以外使うことで防げているのだと思います。
ハーフユニットバスと下地の防水
下半分がユニットバスになっているので防水性は高いですが、建物の二階に設置する必要があるときやマンションで使う場合はFRP防水を下地に施すなど万全の処理をします。
また、脱衣室の床と接する部分の木部も防水をすると安心です。
カビてしまったら
いくら対策をしていても、使用環境によってはカビが発生してしまうことはあります。
また、ずっとカビが生えずに使えていても、家族の生活リズムが変わったタイミングで急にカビが発生することなども今までありました。
そんな時でも、少しのカビならカビ取り剤(カビキラー等)で自分でも対応することができます。
あまりにひどい時は、カビ取りをした上で漆を塗ってヒノキ板を防水してしまうこともできます。
究極、それをすれば問題は解決しますので、カビてしまったら終わりだ・・・という心配はしなくても大丈夫です。
あまり気を使いすぎると疲れますのでお気軽に?ヒノキのお風呂を楽しんでもらう方がいいと思っています。
脱衣室と一体の浴室がオススメ
ハーフユニットバスですので脱衣室との関係性も自由にデザインできます。
オススメは、浴室と脱衣室を一体にしたお風呂です。
浴室が脱衣室と一体になるので空間がとても広く感じます。
一番手入れが面倒な浴室と脱衣室の間の建具を無くすことができるのがとても気に入っています。
シャワーのお湯が脱衣室に溢れそう・・・など心配もありますが、シャワーカーテンをつけることで対応もできますし、カーテンがなくても意外と外にお湯が飛ぶのは少量です。出るときにタオルでさっと一拭きすれば問題ありません。
日頃の手入れ
日頃のお手入れはユニットバス部分は普通のお風呂と同じように洗ったりすることができます。
壁や天井の木材の部分は特に掃除などの手入れは必要ありません。
お風呂に入った時、シャワー付近の壁や床の出入り口付近が濡れているのでそこをタオルでさっとふき取るとベストですが、特別な手入れはしていません。
思っているよりも手軽に、導入を検討してもらってもいいと思っています。
興味のある方は、ぜひヒノキの香るお風呂に挑戦してみてください。